様々な場所でデジタルサイネージを見かけるようになった昨今。記憶に残っているデジタルサイネージの広告はありますでしょうか。
仕事上、いろいろなデジタルサイネージを見ておりますが、記憶に残りやすいものとそうでないものがあるような気がします。
メディアを通じて発信される情報は、見ている人に伝わらなければ意味がありません。これまで屋外広告の分野で数千社いや数万社以上もの企業の広告を手掛けてきた当社では、コミュニケーションの在り方について、様々な企業のニーズに応えてまいりました。
どんな広告が伝わりやすいのか、どんなデザインがいいのか、少し考えてみたいと思います。
当社のフードコートビジョンに広告を出稿するクライアント様(スポンサー様)は、ナショナルクライアントと呼ばれる世界的な大企業から地域密着の個人の商店やクリニックまで、業種や規模も様々で多岐にわたっています。
どんな企業であっても共通することは、メッセージをまず伝えるということです。
”広告の定義”というと難しく感じられるかもしれませんが、教科書的に言うと発信している企業が分からないと意味がなく、広告は企業のメッセージを広く告知させる必要があります。
その表現こそクリエイティブの力ですが、ここではひとつの例を挙げてご紹介します。
3月はひな祭りの季節ですが、ショッピングモールでの雛人形商戦は年明けから始まっています。そのような背景の中、1月にフードコートビジョンにて広告展開をした「人形の福仙」を展開する株式会社三和様の事例をご紹介いたします。
最も分かりやすいクリエイティブの特徴は、文字が大きいことです。スマートフォンやパソコンのようなパーソナルデバイスの画面を見るときは、目と画面の距離は近いです。一方、フードコートビジョンのようなデジタルサイネージの画面を見るときは、少し離れたところから見ることになります。5メートル、10メートル離れていてもメッセージが伝わらないといけません。そうすると、必然的に文字は見やすいように大きく表示する必要があります。
また、この「人形の福仙」という文字の色と背景色とのコントラストも視認性を考える上でとても重要になってきます。白と黒の場合は、最もわかりやすい色の使い方ですが、濃い背景色に薄い文字、または薄い背景色に濃い文字など、はっきりと文字が見えるようにすることも、当たり前のようでとても大切なことです。
テレビのCMなどでも、1つの画面の中のどこかに、会社名や商品名などが常に表示されている状態になっているものをよく見かけます。
会社名や商品ブランド名などを伝える工夫の一つです。
屋外看板もデジタルサイネージでも、伝えたいメッセージが多くて何でも詰め込みすぎると、逆に1つも伝わらないという場合さえあります。
そんなことにならないように、伝えたいメッセージを絞り込んで、15秒もしくは30秒の動画の中に表現することがとても重要だと思います。
長田広告では、フードコートビジョンの設置・施工から広告コンテンツの制作・運用まで一貫して行っております。これ以外にも、音声や動画の動きなど、様々な要素が組み合わさって1つのコンテンツができあがっていきます。